飲むタイプの水虫治療薬、イトリゾールの紹介

水虫は真菌というカビの一種が繁殖することで感染します。つまりそのカビを退治することができれば治すことができるのです。
水虫を治す抗真菌薬としては塗り薬が有名ですが、実は飲み薬もあります。服用タイプの抗真菌薬の一つがイトリゾールです。イトラコナゾールという名称で呼ばれることもあります。

真菌がいなくなるまで、たとえ表面的にはきれいになったとしても塗り続けなければならない塗り薬と違って、イトリゾールの服用方法は特殊です。パルス療法・短期大量間欠療法という内服方法です。イトリゾールを1週間ほど続けて服用したあとは、3週間ほど服用をストップ、このサイクルを3回ほど繰り返すのです。集中して服用する期間・止める期間の2つの作用により殺菌効果が発揮されるのです。イトリゾールは一度服用することで体内に薬の効果を残すことができます。ストップしている期間もきちんと効果が発揮しているので、安心してパルス療法を守るようにしてください。
とはいえ、ドラッグストアなどに置いてある水虫の薬と言えば、塗り薬ばかり。どこで内服薬は手に入るのでしょう。なぜ店頭には並んでいないのでしょう。
実は、重症化した水虫にこそ内服タイプのものが良いのです。

真菌が繁殖していく中でやがては爪にまで入り込みます。爪水虫です。深在性真菌症といって肺や肝臓・脳など体の深部まで入り込んでくることもあります。そうなると外用薬を塗るだけでは菌まで届かないのです。重症化した水虫に内服薬がおすすめなのはそのためです。内服薬にはエルゴステロールの生成を阻害する成分が含まれており、菌類が細胞膜を構成するのを阻害し、それ以上に広がらないよう効果を発揮してくれるのです。

初期症状であれば外用薬で十分、という以外に内服タイプは効果が高いとともに副作用が大きいことから市販での取り扱いはされていません。医師の処方箋を受けないと手に入れることはできないのです。
イトリゾールを服用することで人によっては胃の不快感・吐き気・嘔吐・下痢・肝機能障害などの症状を感じることもあります。すでに抱えている持病を悪化させることもあります。服用を始めたら定期的に検査を受け、もしも何らかの異変を感じたら早めに医師に相談するようにしてください。重篤な症状の前の初期症状かもしれません。
妊娠中・妊娠の可能性があるという方は服用できず、高齢者・持病を持っている方も医師の指示を仰ぐ必要があります。きちんと医師の診断を受けながら正しく服用すれば重症化した水虫にも良い効果が期待できます。